浣紗記

【解説】江蘇崑山の人、梁辰魚撰。梁辰魚は嘉靖年間の人。『浣紗記』は、春秋時代越の名臣范蠡と、傾国の美女西施を主人公とする戯曲。苧蘿山中の谷川で、紗を洗っていた西施に、范蠡が偶然出会い、お互いに一目惚れし、西施は婚約の証として、紗を范蠡に捧げる。その後、呉越の抗争で、越が敗れたため、范蠡は呉の石室で馬の世話をし、西施は呉王夫差に差し出され、寵姫となるが、やがて越が呉に勝利すると、范蠡、西施は再会し、ともに太湖に舟を浮かべて帰隠する。作者自身が第一齣で述べているように、史書『呉越春秋』をネタ本としながら、作られた戯曲で、作中にも、『呉越春秋』からそのままとられた語句が見られる。本訳注は、毛晋編『六十種曲』(中華書局1982年)所収の『浣紗記』に依った。

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最終更新日:2010119

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